未確認生物“ヒバゴン”で有名になった比婆山連峰。「ねぇ、ヒバゴンに会いに行かない?」と思い切って友達に声をかけたのが昨日。今、私達は比婆山頂上に向かって、ゆるやかな登山道を歩いている。スタートのひろしま県民の森から30分で眺めのよい展望園地に到着。前方に毛無山や伊良谷山、牛曳山が連なって見える。そこからブナの巨木が茂る、尾根道に。ひんやりとした山の空気が日差しで火照った体に心地いい! 木々の緑や岩の階段など表情豊かな登山道は飽きることがない。1時間ほどおしゃべりしながら歩くと立鳥帽子駐車場に。ここでしばしの休憩。立鳥帽子山から池ノ段山頂を目指す。ここは360度邪魔するものが何もなく素晴らしい大パノラマが楽しめた。長い道のりを歩ききったからこそ味わえる、すがすがしい達成感。ブナ林を抜けてイザナミノミコトが葬られたといわれる比婆山御陵に。イチイの木々に囲まれた円球状の丘に苔むした巨石が置かれ、荘厳な雰囲気を漂わせている。神話の世界に浸りながら烏帽子山から出雲峠に。マツムシソウなどの山野草が心を和ませてくれる。ヒバゴンには会えなかったけれど、悠久のロマンを感じた今回の山登りに、大満足の私達だった。